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​コラム

こちらのスペースには、

妊活・鍼灸・東洋医学などについての、

​ちょっとしたお話を載せてまいります。

【 多嚢胞性卵巣症候群 】

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは、

若い女性の5~10%に見られる

排卵障害の一つで、卵胞の発育に時間が

掛かり、なかなか排卵しない疾患です。 

症状としては、

1)月経周期が35日以上

2)不規則月経

3)ニキビが多い

4)男性化、多毛など

​5)肥満           

などです。

多嚢胞性卵巣症候群

​多嚢胞性卵巣症候群で妊娠を希望される

場合には婦人科において卵巣過剰症候群

OHSS)に注意しながらクロミフィン

(クロミッド)やレトロゾールの内服

またはFSH製剤の注射などで排卵を

誘発することになります。

この時に鍼灸でお手伝いする事ができます。

 東洋医学の五臓(肝・心・脾・肺・腎)の

​『腎』→  妊娠力やホルモンバランスを担当

『肝』→  血流や精神的ストレスによる不調の調整

                  月経・妊娠・出産の生殖機能を担当

『脾』→  消化吸収に働き『血』をつくる​​​

​ これら三つの臓の経絡のツボと、

 当院独自の全身調整のツボをつかう事により、

 卵胞の発育と排卵のお手伝いを致します。

多嚢胞性卵巣症候群
卵巣年齢とAMH

 【 卵巣年齢 と『AMH』 】

不妊治療や妊活中には『AMH​』は、

よく耳にする言葉です。

抗ミュラー管ホルモンと言われ、

成長途中の卵子から分泌されるホルモンです。

この数値が高いほど多くの卵子が卵巣にある

ということになります。このため卵巣年齢や

卵子の在庫検査などと言われたりします。

​卵子は、原子卵胞→発育卵胞→前胞状卵胞

成熟卵胞と、6か月かけて成長し排卵されます。女性は胎児のうちから原子卵胞を持って成長し、出生時には200万個、初潮をむかえる

12~13歳頃には30~40万個、

その後は1日30~40個ずつその数を

減らしていきます。そして閉経時には

1000個ほどになってしまいます。

卵巣年齢とAMH

AMH』が非常に高い場合には、卵巣機能が

弱く未成熟のまま排卵されずに卵子が残る

『多嚢胞性卵巣症候群』(PCOS)が

考えられ、排卵周期が不安定となり

生理不順や不妊の原因にもなります。

逆に数値が低い場合ですが、『AMH』は

卵子の数を示すものであって、その質を

表すものではないので、単純に妊娠率が

低いいう事にはならないのです。

​妊娠を望まれる方、生理不順の方は

一度調べてみてはいかがでしょうか?

​​    年 齢   『AMH』平均値

  28歳    4.27

  30歳    4.02

  32歳    3.54

  34歳    3.14

  36歳    2.50

  40歳    1.47

  42歳    1.00

  44歳    0.66

  46歳    0.30 

​【 男 性 不 妊 】

​不妊に悩むカップルの、およそ半数は男性側に原因がみられます。そしてその男性不妊の原因因子としては造精機能障害・精子通路障害・勃起射精障害の3つに大別され、その中でも約6~7割が原因のわからない特発性造精機能障害が占めるとされています。

1.精造機能障害

精子の数が妊娠のために必要とする数より

少ない、精子の運動率が悪い、あるいは

奇形な精子が多いなど精子を造る機能に問題がある。精索静脈瘤・非閉塞性無精子症・

乏精子症・精子無力症・奇形精子症など。

2.精子通路障害            精子は造られているにもかかわらず、

精子輸送路のどこかに狭窄や閉塞がある。

逆行性射精・前立腺炎や精索上体炎の

後遺症など。

3.勃起射精障害            性交の為の充分な勃起が得られない(ED)、遅漏・早漏・射精ができない等。

男性不妊

現代は、精子は1個か2個あれば妊娠が可能な時代です。たとえ無精子症と診断されても精子になる前の、後期精子細胞を使った顕微授精によって、赤ちゃんを授かることも出来る時代なのです。

男性も結果を恐れることなく、積極的に

検査を受け、ご夫婦で不妊の問題解決に

取り組んでください。

​それに平行して鍼灸治療を加える事で

更なる改善が期待できます。

男性不妊
『つわり』と鍼灸

​【 つわり と 鍼灸 】

つわり鍼灸治療

『つわり』とは妊娠5週目あたりから起こる、

食欲不振、吐き気、嘔吐などの消化器系の

異常の事です。はっきりとした原因は不明

ですが、妊娠によって起こるホルモン環境や

代謝の変化に対応出来ないことが原因と

いわれています。代表的な症状としては、

吐き気、頭痛、食欲不振、耳鳴り、眠気、

嗅覚過敏、胃や胸の不快感などがあります。

一般的には12週から胎盤の出来上がる

16週頃には症状が消えると言われて

いますが個人差があります。

また、『後期つわり』と言って妊娠28週

(8ヶ月)頃に起こる事もあります。

   〘 つわりの種類と対処法 〙


  吐きつわり→食べると吐く
  食べられる物を少しでも口にして

  空腹状態を避ける


  食べつわり→食べないと

        気持ち悪くなる

  バランスの良い食事を

  少量づつ頻繁に食すること


  においつわり→特定のにおいを嗅ぐと

         気持ち悪くなる

  食べ物のにおいが気なる場合には

  冷めたものを食すこと。

  生活環境でのにおいが気なる場合には

  香料の強い物は避ける


  眠気つわり→ひどい眠気とだるさがある
  眠い時は無理せず可能な限り眠る


  よだれつわり→よだれが延々とでる

  頻繁によだれをぬぐう
 

     『つわり』と鍼灸

  古くから鍼灸には、つわりに有効な

  ツボがあります。すっかり症状が治まる

  とまでは言えませんが

  一定期間症状の軽減は可能です。

噛みしめ・食いしばり

​【 噛みしめ・くいしばり】

『噛みしめ』や『くいしばり』は、

無意識に上下の歯を強く噛合せる行為で、

歯が欠ける・割れる・ヒビが入る・ぐらつく

・顎関節症・歯周病悪化などを口腔内に

引き起こし、頭痛・首肩こり・耳鳴り

・顔のゆがみなどを身体に引き起こします。

 

原因は、ストレスや緊張(自律神経の乱れ)

・歯並びの悪さ・身体のゆがみ(姿勢)

などがあげられます。

当院では、ストレス等による自律神経の

​乱れを調整し、交感神経の緊張を緩めます。

​​​

​『噛みしめ・くいしばり』で

硬くなった筋肉(咬筋や側頭筋)や

首・肩を鍼で緩め、マッサージにより

副交感神経を優位にし、リラックスさせる

​ことで症状を和らげます。

噛みしめ・食いしばり

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